「主題歌」


今回のレコーディングはその殆どをエンジニアの高原さんのmacで行いました。

前作の「栄光なき~」がわりかしレトロな音作りを目指したのに対し、今回はわりとハイファイな音を目指しました。だから前作よりいわゆる「今っぽい」音になってると思います。

今回の楽曲のアレンジの要になっているのは吉澤さんのキーボード。本当に大活躍してくれました。

「所感」「主題歌」の2曲は特にキーボード/シンセが効いている2曲です。

サウンド面ではこの2曲が今作と前作の違いをはっきりと提示していると思います。

僕のギターは全曲テレキャスター+マーシャルアンプの組み合わせで録音しました。

ギターソロも弾いてます。横チン、PKも前作よりも切れの良い演奏をしてくれています。

そのお陰で今回はより「バンドっぽい」音を録音出来た様に思います。

それと、ソロ活動を始めてから僕はわりかし「詞が先でそれに曲をつける」やりかたで作曲してきたのですが、今回は殆どの曲がその逆の作業で曲を作りました。それは顕著に楽曲に現れていると思います。

今作は意識的に僕なりにポップな作品に仕上げようと心掛けました。

前作の様な色んな意味で重量感のある作品ではありませんが、聴く人の日常にすっと入り込める作品だと自分では思ってます。




1曲目「実弾」


歌詞を書くのに一番苦戦してレコーディングも最後の最後になってしまった曲です。

「実弾」と言うタイトルは友人と話をしている時に「最近は色んな事に実感が湧かなくなっている時代だよな~」なんて会話している途中ふと浮かびました。

曲調は僕の十八番なアップテンポのエイトビートで冒頭には相応しい曲だと思います。

久々にエレキギターからはじまるイントロの曲です。

人によってはBUNGEE時代を思い起こさせる楽曲かも知れません。


2曲目「タイムカプセル」


ポップな曲です。曲調、メロディー共に僕の得意中の得意なタイプの楽曲です。

間奏の横チンのベースが良いです。歌詞は僕らしくなく甘酸っぱい感じです。

僕は殺伐とした歌詞が多いからたまにはこういうのもいいかなと。

曲名「タイムカプセル」の意味する所は「心の奥にずっと埋まったままの忘れてしまったけれど時々不意に甦る忘れてしまえない思い出」みたいなとこです。


3曲目「主題歌」


僕個人としてもお気に入りの1曲です。わりと明るめな曲調ですが詞はリアルです。

前作でいうと「絶望ファンクラブ」的な立ち位置の曲で、こういう「ポップなんだけど内容が暗い」みたいな曲を自分でもお気に入りになる傾向があるみたいです。

アコギにオルガンに打ち込みにシンセと色んな音色が入っているのですが、ライブでは多分再現不可能なのでもっとロックなナンバーに生まれ変わると思います。


4曲目「所感」


この曲はデモCDとしても発表しましたが、その音源とはだいぶ印象の違う音に仕上がったと思います。

「ヘイベイビー」という歌詞がしつこいくらい出て来ます。

言葉数が少ない分だけ僕の伝えたい事がストレートに伝えられる曲だと思います。

ライブでやるのが楽しい曲です。

皆さんライブの際には最後みんなで合唱しましょう!


5曲目「そこにある光」


8月にニューヨークに行った際に唯一書いた楽曲です。

ブルーススプリングスティーンの影響が露骨に表れた曲調です。

間奏のギターソロが良い!

詞は重苦しいですが、僕は気に入ってます。

この曲を聴くとニューヨークで泊まったホテルの部屋が頭に浮かびます。


6曲目「ボーイズキャンチェンジザワールド」


今回のミニのハイライトです。

偶然知り合った「夜長オーケストラ」というオーケストラの指揮をとっている

中村康隆さんがオーケストラアレンジのスコアを書いてくれて、「夜長オーケストラ」から

バイオリンとチェロのお二方も参加してくれて本当に感動的な楽曲に仕上がりました。

自分の書いた曲が他の優れたミュージシャンにより新しい息吹を吹き込まれるのを目の当たりにして

「ああ音楽をやっていて良かったなあ」と心から思いました。

やはり生の弦楽器は素晴らしいです!

この曲は「少年」という曲の続編でもあります。

「少年」という曲が僕の少年時代をリアルに書きなぐった曲だとすれば

この曲はその「少年」が成長してゆく過程を描いたドキュメントです。

1番、2番と進むにつれてその少年は成長してゆきます。

そういう事をふまえた上で聴いてもらうとまた違った歌の景色が見えるかもしれません。


7曲目「栄光なき兵士達に捧ぐ」(ボーナストラック)


この曲だけ唯一の弾き語りです。歌もギターも一発で録音しました。

途中で余りに強くギターをかきならした故に弦の切れる音が入ってます。

『プツッ!」とね。それがこの曲の最大の聴かせどころです。